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SOLOで候

   そろでそうろう

ソロ初め2008 其之弐

   

 「撤収して帰ってしまおうか・・・。」

ウキウキワクワク感が消えただけではなく、どんどん鬱屈していきながら
そんなことも一瞬頭をよぎったが、ここまで来た以上後戻りは出来ない。

時間は3時を過ぎた頃だったが、太陽は目の前に立ちはだかる小山の向こう側。
もう夕暮れかと思うくらい辺りは薄暗くなってきている。 風も冷たい。
熱いコーヒーをいれる間も惜しみ、道具箱を車から下ろしてセッティング。
寝床の準備をし、焚火の為に角材を切り鉈で割って薪を作る。
真っ暗になる前になんとか用意が整ったところで防寒着に着替える。

前もってネットで調べたこの夜の予想最低気温はマイナス4度。
前回と同じ装備では耐えられないと思い、ジッポーのハンディーウォーマーと
貼るタイプ、靴の中敷タイプの使い捨てカイロを用意した。
ハンディーウォーマーにオイルを入れ点火、ジャケットのポケットへ。
防寒ブーツに中敷カイロを仕込み、貼る使い捨てカイロは腰に。

冷え込みも始まってきたようなので、まずは焚火。
丸めた新聞紙に点火、細かく割った薪に火が燃え移ったところで小割りの薪を焼べる。
みるみる間に炎が大きく立ち上がっていくのをじっと見つめる。

ソロ初め2008 其之弐

炎が大きくなるにつれ、徐々に変化が起きていることに気付く。
物質的な変化ではない。 そう、精神的な変化。

 「オラ、何だかワクワクしてきたぞ!」

湧いてきた! 蘇ってきた! この高揚感! これが焚火の魔力なのか?!
闇の中、明かりを灯すだけではない。冷えた体を温めるだけではない。
焚火の持つ不思議なパワーというものを今改めて実感した。
鬱屈が逆襲せぬよう薪をどんどん焼べ、炎を更に大きくする。
いつもの調子に戻ったところでホッと一息、熱い飲み物が欲しくなる。
カフェインで眠れなくなるのを恐れ、コーヒーではなくココアを焚火の前ですする。

 「ああ、幸せ〜」


つづく




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