それは唐突に(最終回)
飯は食った。さて、何するか。
何もする事が無い。
キャンプ自体が目的で、まだアレをしたいコレをしたいというのは無い。
燃料の残ったアルコールバーナーに火を点けボーッと眺める。数分で燃え尽きる。
まだ赤みの残った炭を弄る。炭の欠片が灰になるにつれ夜も更ける。
いくらか周囲も静かになってきたので、ランタンの灯を落とし
テントに入り眠ろうとするがまだ暑い。
奥の方のサイトから時折話し声も聞こえる。
またもや眠れず悶々とする。うつらうつらしては目が覚める。
それを何度か繰り返すと、ようやく涼しくなりシュラフに潜り込む。
すんなり寝付く事が出来るならば、床に就いてから眠りに落ちるまでの間が至福の絶頂。
朝早く目覚める。
テントの入り口を開けると清々しい景色が広がる。空気も澄んでいる。
昨夜悶々としたのが嘘のように爽やかだ。
まだ周囲は静けさを保っているので、シュラフに潜ったまま暫し景色を眺める。
もう一日、この爽やかさを味わいたいが、今日帰らなくてはならない。実に名残惜しい。
インスタントでも美味しく感じるコーヒーを飲み終え、道具を片付ける。
テントを撤収し再度車に積み込む。サイトを整え、受付に挨拶をし
後ろ髪引かれる思いでゲートを出る。
このまま帰路に立つのも勿体無いので、もう一か所候補にしていたキャンプ場を下見するため
山の裏側へと車を走らせる。
ここも湖畔だが湖水面より遥かに高い場所にあり眺めも良い。

「うん、次に来る時は此処にしよう」
こうしてキャンプ再デビューを果たした。
無計画で唐突ではあったが、それもソロキャンプの強みだろうか。
きちんと計画、予定を立てて出掛ける人が殆どだろうが、自分の場合
無計画的な方が向いている気がする。
二週間前の出来事を書いている今、またウズウズが始まった。
おわり
何もする事が無い。
キャンプ自体が目的で、まだアレをしたいコレをしたいというのは無い。
燃料の残ったアルコールバーナーに火を点けボーッと眺める。数分で燃え尽きる。
まだ赤みの残った炭を弄る。炭の欠片が灰になるにつれ夜も更ける。
いくらか周囲も静かになってきたので、ランタンの灯を落とし
テントに入り眠ろうとするがまだ暑い。
奥の方のサイトから時折話し声も聞こえる。
またもや眠れず悶々とする。うつらうつらしては目が覚める。
それを何度か繰り返すと、ようやく涼しくなりシュラフに潜り込む。
すんなり寝付く事が出来るならば、床に就いてから眠りに落ちるまでの間が至福の絶頂。
朝早く目覚める。
テントの入り口を開けると清々しい景色が広がる。空気も澄んでいる。
昨夜悶々としたのが嘘のように爽やかだ。
まだ周囲は静けさを保っているので、シュラフに潜ったまま暫し景色を眺める。
もう一日、この爽やかさを味わいたいが、今日帰らなくてはならない。実に名残惜しい。
インスタントでも美味しく感じるコーヒーを飲み終え、道具を片付ける。
テントを撤収し再度車に積み込む。サイトを整え、受付に挨拶をし
後ろ髪引かれる思いでゲートを出る。
このまま帰路に立つのも勿体無いので、もう一か所候補にしていたキャンプ場を下見するため
山の裏側へと車を走らせる。
ここも湖畔だが湖水面より遥かに高い場所にあり眺めも良い。
「うん、次に来る時は此処にしよう」
こうしてキャンプ再デビューを果たした。
無計画で唐突ではあったが、それもソロキャンプの強みだろうか。
きちんと計画、予定を立てて出掛ける人が殆どだろうが、自分の場合
無計画的な方が向いている気がする。
二週間前の出来事を書いている今、またウズウズが始まった。
おわり
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