ステンレス製スウェーデン飯盒にはディテールの異なる2つのタイプが存在する。
過去記事「
スウェーデン飯盒 其之弐」に於いて、仮にAタイプ・Bタイプと呼んだ物がそれである。
昨年、国内のネットで出回り始めたステンレス製は
Bタイプ。
それまで世に出回っていたのはアルミ製ばかりだったので、まさかステンレス製が日本国内で
入手出来るとはこれっぽっちも思っていなかった。
実際自分の手元にステンレス製が届き、その姿を自分の目で確認した時、「Bタイプが出回り
始めたのなら、いつかAタイプも出回るだろう」という確信が生まれた。
いや、正確に言うと希望的観測だったかもしれない。
それから8ヶ月が過ぎた1月下旬のとある日、その希望的観測は現実となって姿を現した。
両者の違いは些細な物である。
本体のワイヤーハンドルとフックの曲がり具合、蓋のハンドルの形状が少々異なるだけ。
しかし、ディテールの異なる物が幾つか存在するならば、それらを手に入れたいと思うのは
モノ好きの自然な感情である筈だ。
Aタイプの蓋ハンドルは幾分平面的な物で、可動部ではない部分が曲がって変形し易い。
Aタイプ以降ではこのハンドルに強度を持たせる為、側面を曲げて立ち上がらせるなどの
プレス加工を施し、改善したと思われる。
AタイプはBタイプよりも先に作られた物であり、ステンレス製の初期型と考えても
良いのではないだろうか。確証が無いのであくまでも推測の域だが。
ステンレス製Aタイプを前期・Bタイプを後期とすると、ステンレスBタイプはアルミ製登場以前に
作られたと考えてしまいがちだが、これまた確証は無い。
スウェーデン軍兵士の写真を見ると、Bタイプを使っている光景は非常に少ない。
これは製造期間が短く数もあまり作られなかったと考えるのが妥当かもしれないが、Bタイプは
アルミ製の後に登場した可能性も考慮しなければならないかもしれない。
スウェーデン飯盒自体は世に沢山出回っているが、その背景にはまだまだ未知の部分が多い。
色は全く同じ
Aタイプは表面の粗さからリペイントではないのかと思ったら案の定、元の色は濃いグレー
風防にはトレクロノールとNC68 SVEA、そして本体の縁にはgenseとの刻印
中古にしては中は比較的綺麗な方、しかし風防や蓋には凹みがある
軍装屋の程度で言うなら良品といったところか
見た目がアルミ製とあまり変わらないBタイプは、当初それほど物欲を刺激されなかったものの
国内でステンレス製が手に入るという事で一応押さえておいたが、最初手に入れたいと思った
ステンレス製スウェーデン飯盒はこのAタイプだったので喜びも一入である。
更に「ついで」と言ってはなんだが、今年こそは手に入れようと思っていたアルミ製塗装タイプも
合わせて入手。
ということで、スウェーデン飯盒ブラザーズ記念撮影。
バカですねぇ〜〜〜(笑
これで近年の飯盒型スウェーデン軍メスキットはコンプ。
えっ、グレー塗装が無いだろって?
グレー塗装ってアルミ製だけじゃなく、ステンレス製にもあるんだけど
ステンレス製のグレー塗装まで国内で入手するとなると、全くアテの無い話でいつになるやら。
海外オークションに手を出せば簡単かもしれないけど、それは自制してるし・・・。
そもそも、色は年代や納入業者によって微妙に違う物が沢山あり、それらひとつひとつを
ヴァリエーションとして認識すると、結構な数となりキリが無くなってしまう。
まぁ、M-65ジャケットのグレーライニングみたいに、他の物とは明らかに色が異なる希少な
個体に有り難みを感じ、物欲をくすぐられるのは理解出来るんだけど・・・。
でも、あたしゃコアなマニアじゃないのでそこまではこだわりません。
やっぱり、ガルバンゾさんのグレー塗装を買っておけば良かったなぁなんて
これっぽっちも思ってません。
売り切れた後に欲しくなったりなんか絶対しませんから!
うぅっ・・・・・
とか言いつつ、某所にアルミ製グレー塗装の在庫がまだあるのは分かっている・・・
あ、そうそう、最後にひとつ
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