何時だったかは分からないが、朝陽が上る前に起きた。
寒いので下半身は寝袋に入ったまま湯を沸かしコーヒーを飲む。
温かい液体が食道を通って胃に滲み渡るのがよく分かる。
その後シャングリラの外へ出て取り敢えず焚火を始め、火の前でボケーッとしながら
昨晩の事を思い起こす。
寝袋に入った時、シャングリラ3の内側には霜が付いていた。
足が冷えていたのですぐに眠りに就くことは出来なかったが、寝袋の中は寒さを感じず心地良かった。
間もなく足も温まり、今夜は朝までグッスリ眠れるだろうと思ったか思わないかの内に眠りに就いた。
しかし、夜中に冷たい水滴が顔の上に落ちてきて2回目が覚めた。
水滴はおそらく自分の呼気がシュラフカバーに当たり結露したもの。
更に薄明るい朝方に1度目が覚めた時は上半身が寒かった。
帰宅してから確認したところ、この時の最低気温は-5℃との事。
サバイバルワークショップの時は最低気温2℃で、やはり早朝目が覚めた時は上半身が寒かった。
ナノバッグ720DXは快適使用温度が-14℃、使用可能限界温度が-30℃まで。
シュラフ選びの基本「10℃余分に」を考慮しても、寒くて目が覚めるほどではないと思うのだが。
ちなみに今回寝る時着ていた衣類は・・・
【上】
・安物の高機能アンダーシャツ
・
マーモットのシャツ(Midweight Zip Neck LS)
・
米軍ECWCS第三世代レベル2グリッドフリース・トップ
・
UFC TADタイプレンジャーフードジャケット
【下】
・安物の高機能アンダータイツ
・
米軍ECWCS第三世代レベル2グリッドフリース・ボトム
・
EOTAC オペレーターパンツ
・2枚重ねにしたウールの靴下
薄着という訳でもないし、寝汗はかいてなかったので汗が冷えた訳でもなし。
インフレータブルマットが悪かったのか、それとも自分の体がおかしいのか?
考えてみるがよく分からないので朝飯を食うことにした。
昨晩の坦々ごま鍋の残り汁に豚肉を加え、グツグツ煮込んだ肉うどん。
あまりにも旨くて持参した七味を振ることすら忘れ、あっという間に400グラムの麺を食い尽くす。
勿論汁も全部飲み干した。
この時、何かがホンの少し空からフワフワ落ちてきた。
何かの綿毛が風に煽られて飛ばされてきたのかと思ったが、よく見ると雪だった。
薄曇りだった空も昼近くには青く澄み、霜が溶けて濡れた幕体も乾き始める。
写真を撮りながらノンビリと撤収。
これにて2010年のキャンプ1発目終了。
そういや一昨年の2008年も同じ日にここへ来てたんだっけ。
ということで、同じように祠に手を合わせ、山を眺めてから帰路についた。
今年こそ良い年になりますように。
「年、明けて候」 おわり
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