晩秋の尾瀬テント泊 前編

Dancinghorse

2019年11月12日 19:51



今年、残雪の燧ヶ岳に挑んだ後・・・


ニッコウキスゲが当たりと知り、大江湿原へ行きたかったのだがタイミングを逃した。

暑さを避け、台風を見送るうちに秋も深まってしまった。

このままではもうシーズン終わってしまう、ということで慌てて尾瀬入り。



今回も前乗り車中泊なのだが、尾瀬第一駐車場ではなく去年新たに出来た「道の駅かたしな」にて。

翌朝尾瀬第一駐車場へ入ったところ、係員のおじさんから鳩待峠の駐車場に空きがあるとの情報を頂き

上がるかどうか迷ったが前回燧の時の鹿との衝突が頭をよぎり、自分の車では上がらないことにした。



約一年半振りの鳩待峠




今回は鳩待峠からまだ歩いたことのないアヤメ平方面へ進み、富士見峠を経由し八木沢道で

見晴へ下りてテント泊、帰りは尾瀬ヶ原を通って山ノ鼻から鳩待峠へ上がる周回コース。

朝起きるところから少しずつ時間がズレて行き、結局予定よりも2時間弱スタートが遅れてしまった。

天候は曇り、いつ雨が降り出してもおかしくはない感じ。



鳩待休憩所の裏にある登り口(写真撮り忘れ)から少し上がって振り向いたところ
右の建物が鳩待山荘、左が鳩待休憩所とトイレ




登り始めの急坂 しょっぱなはシンドイ




途中から階段




急坂を終え緩やかな登りに




木道出現、いきなり三歩目で滑って転びそうになった




まだ体が馴れずシンドくてしょうがないので頻繁に休みながら行く




木道がジャンプ台のようになってた 台風の影響か




雪虫 この後も至る所に
尾瀬ではもう冬がすぐそこまで来てるんだなぁ




ようやく目の前が開けて来た




横田代って燧裏林道にもあったなぁ 名前被ってるじゃん








イワショウブ?の天然ドライフラワー




湿原は上の方まで続いており広い












ふと振り向くと至仏山と笠ヶ岳が顔を出している




木道とベンチが補修されていた ありがとうございます




ここから一度少し降って中原山へ登り返す
濡れた木道で転ばないよう、ここからトレッキングポールをシングルで使った




中原山(1968m) 今回のコースで一番標高の高い所 
でも眺望は殆どナシ




まるで空まで続くかのような木道




アヤメ平 天空の楽園








一度ダメージを受けた湿原はなかなかすぐには回復しない
回復作業が始まってから50年以上経過したが、まだこんな部分が残っている












南側は笹原の急斜面








天空の回廊




下の方に富士見下から富士見峠へクネクネ伸びる林道が見えた












何故かここだけ藪が切れ、向こう側に小さな湿原があるようで池塘が見えた
獣道になってるのかな




長沢新道への分岐
ここを降りると竜宮に出られるが今回は通らない




その分岐のすぐ先に富士見田代




富士見峠で小休止




もう営業していない富士見小屋




無人の小屋は朽ち果てるのを待つだけなのか・・・




富士見下からここまでCTで3時間というアプローチの悪さが
ここから入るハイカーの数を減らす理由なのだろう




休憩を終え歩き出すとすぐに分岐








右は白尾山、皿伏山を経て尾瀬沼へ
いつかこの道も歩いてみたい




左はこれから進む八木沢道で、見晴へと続く




燧ヶ岳の上の方も見えて来た








途中、見事な苔に目を奪われる












八木沢道はおよそ半分?がこんな感じ




樹林帯の中を十二曲がりの名の通り、右に左に曲がりながら高度を下げて行く

水の流れで削られ凹みが出来て歩き辛い所も多かったり、同じような道がいつまでも続いて結構ウンザリした



昼場




昼場に流れる沢




進む先の方へ目をやると垣間見えていた青空はいつのまにか消え、西から速い速度で濃い雲が流れて来た




こりゃ降るなと思いザックを下ろし、レインウェアを取り出そうとしてるうちにポツポツ始まった。

スタートが遅れなければもう見晴に着いていたかもしれない。



雨の中、写真を撮ることもなく暫く黙々と歩く。

時折現れる泥濘はある程度高度が下がり、道が緩やかになると数が増え、大きくなって行く。

最初のうちは避けて歩いたが、段々面倒臭くなり気にせずそのまま突っ切った。

八木沢橋周辺では道が崩壊している所もあり、幾らか気を使う。

迂回のために道を外れ石の河原を少し歩いたが、現道へ復帰するポイントが分からず

少し迷いかけたのでYAMAPの地図で確認して戻った。



沼尻川 ここを渡ると福島県に入る 雨はいつしか止んでいた




やっと見晴に着いた




見覚えのある場所、そう、見晴キャンプ場だ。

今までは向こう側からこの道の先を眺めるだけだったが、今日はその道から見晴に入ると思うとちょっと嬉しかった。

昼を2時間以上過ぎてしまってた。

メシ食わずに歩いて来たので、テント場の受付をする前に檜枝岐小屋で腹ごしらえ。







檜枝岐小屋の軽食喫茶コーナーには先客が一人いた。

頭に白い物が目立つものの、そんなに歳は行ってなさそうなお兄さんだ。

「どちらから入ったんですか?」と話しかけられたので答えると地図を広げたので

指し示して伝えたが、空腹と疲労のせいであまり話を弾ませることは出来なかった。

食事後、燧小屋でテント場の受付を済ませ設営したが、結局、見晴キャンプ場シーズン最終日の

この日に張られたのは、そのお兄さんの青いテントと私のテントの2張りのみであった。



テント設営後は風呂の時間まで特にする事もないので、というより眠気が襲って来て寝てしまった。

アラームに起こされ小屋に向かったら、少し寝呆けていたせいか指示された手前の風呂ではなく

奥の方に危うく入ってしまう所だった。まぁ、そっちは電気も消され誰もいなかったけど。

入浴中の女風呂じゃなくて良かった。

缶ビールを1本買ってテントに戻りツマミと共に飲み始めたが、晩メシの支度が億劫になり

余分に持って来た菓子類を適当に腹に詰め込んでそのまま寝てしまった。




つづく







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