「ああ、焚火っていいもんだなぁ」
とは思うものの、なぜか気分の盛り上がりが今ひとつ。
「やっぱり、冬の凍てつく夜空の下、寒さに背を丸め孤独感に浸りながらの焚火の方が
雰囲気や有り難みが何十倍もあるんだなぁ」なんて思いつつマッタリと火を弄る。
口に含むようにチビチビ飲んだワインの小瓶が空になった頃、夜も更けたので床に就く。
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翌朝5時に目覚める。 暑い。 寝汗をかいている。
シュラフ単体では寒かったので、中にフリースのインナーを重ねていた。
眠りに就く時は丁度良かったのに・・・。
シュラフの選択を間違えたのだろうか? 調節出来るようにフリースインナーと
ゴアカバーを持ってきていたのだが、ゴアカバーの方が良かったのだろうか?
考えてみたが答えが出る筈もなく、取り敢えず朝もまだ早いのでジッパーを開けたまま寝直す。
再度目覚めたのは8時頃。 また少し寝汗をかいていた。
歯を磨き、顔を洗い、コーヒー飲んで朝飯の支度。
昨晩あれだけ食ったのに腹が減る、普段朝飯食わないのに腹が減る。 不思議なものだ。
食い切れず残した冷たいカツカレーを食ってからインスタントラーメンを煮る。
モヤシをたっぷり入れて煮る。
朝飯を食い終え、景色を眺めながら暫くボーっとする。
陽の光が心地良いせいか眠くなってきたので、片付けでも始めるかとクッカーや食器類を洗う。
シュラフを広げてテントの上に引っ掛け、フリースインナーは車の上に乗せて干す。
焚火道具を片付け、細々したものをパッキングして車に放り込む。
今までより撤収作業が早く終わりそう。
昼までに終わらせればいいやと思い、コットに寝っ転がって本なぞ読む。
暫く経って車の音が聞こえ、人の声で少し騒がしくなる。
自分がテントを張ったすぐ近くでグループがバーベキューを始めるようだ。
段々と本に集中出来なくなったので最後の撤収作業に取り掛かる。
シュラフを丸め、コットをバラす。テントポールを外しペグを抜く。いざ幕体を畳もうとしてふと悩む。
「あれ、これってどう畳んであったんだっけ?」
ステイシーの時もそうだった。テントを張る嬉しさのあまり、最初どういう風に畳んで
収納されていたかを憶えていない。まぁ、収納袋に入りさえすればどうだって構わないのだが。
折り目を頼りに半ば適当に畳んで収納袋に突っ込む。
全ての道具を積み終え、サイトにゴミが落ちていないか確認し受付へ行って帰りの挨拶。
これにて今回のキャンプ終了。
以上、諸事情により現在キャンプなど行ってられる御身分ではないのだけど
辛抱堪らず出掛けて来てしまったというお話でした。
もう当分の間、キャンプに行くことは出来ないかも知れない・・・
おわり
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