それは唐突に(更につづき)
山道の国道を暫く走る。
思ったより道幅が狭い所もありカーブも多いが、まだまだ濃い緑に心が洗われる。
初めて通る道というのは幾ら走っても走ってもなかなか目的地に近付かない気がしてしまうが
今日は全然そんな気がしない。
大きな街を抜けトンネルをいくつかくぐる。
あの山が見えて来た、何年振りに見るだろうか。目的地は近い。
湖畔で昼食を済ませ、目指すキャンプ場に電話をしてみた。
「あのう、予約してないんですが・・・」
「大丈夫ですよ」
やった、泊まれる! 車の中で小さくガッツポーズ。
チェックインまで時間があったので湖を一周ドライブ。
食糧調達のため、町のスーパーに寄る。
「晩飯何にしよう・・・」
料理のレパートリーは少ない、ここはやはり肉で行くしかない。
奮発して普段あまり食えない値段の肉そして野菜と炭を買い込み、いざキャンプ場へ。
木立の中を通りドキドキしながら受付を済ませる。
山と湖と青空、思い描いていた最高のロケーションに興奮しつつサイト選び。
波打ち際直前のサイトは残念ながら既に埋まっているようなので
芦原に面した林間サイトの一番前に決定。
横に細長い区画で、入り口から奥へ3分の2入った真ん中に松の木が生えている。
車、タープ、テントの配置に頭を悩ませるも何とか設営完了。
お湯を沸かしコーヒーをいれる。旨い、凄く旨い。インスタントなのに。
運転疲れもありホッとしたせいか、椅子に深く座ったまま眠ってしまった。
まだまだつづく
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