二年振りの尾瀬 其之六

Dancinghorse

2016年06月20日 16:00



山ノ鼻。


テント泊の受付をしに至仏山荘へ行った際、食堂でソフトクリームと
ジェラートが売られているのが分かった。
そうと知っちゃ黙っていられねーぜ! と思ったが昼飯の方が先だ。
テントを張って食堂へ向かう。
メニューの品数のなんと多い事。
見晴の小屋と比べたら考えられないくらい多い。
ついでに売店も見てみたのだが、コチラも色々と売っていて
ジェットボイルのガスボンベまで売っていた。
驚くのはタバコまで売っていた事だ。

まぁ、鳩待峠から下るだけだし距離もそれ程遠くはないから
色々と数多く取り揃える事が出来るのだろう。
でもちょっとカルチャーショックというか、なんというか
そんなものを感じた。

昼飯の後はコーヒー飲んで研究見本園へ。





木道1周するのに約30~40分ほどで
尾瀬の様々な植生を凝縮したような所らしい。

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山の神様が祀られていた。





至仏山への登山口でもあるらしい。





今回も植物の名前はこちらを参考に。
http://www.welcome-to-oze.com/flower/


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リュウキンカ



オオバタチツボスミレ



ヒオウギアヤメかカキツバタ



ワタスゲ



タテヤマリンドウ



コバイケイソウ



ナツトウダイ



キジムシロ



アマドコロ



ミツガシワ



カエルの種類までは分からないけどオタマジャクシ



どうせ他にすることも無いので、たっぷり時間を掛けて
研究見本園を見て回った。



キャンプ場に戻り、炊事場の丸太椅子に腰掛け
待望の冷たくて甘いヤツ♪

ピンボケ(´・ω・`)



ジェラートとソフトクリームのどっちにするか迷った結果
「ホワイトコーヒー」なるジェラートにしてみた。
「白いけどしっかりコーヒーの味がする」みたいな売り文句だったけど
あんまりコーヒーの味はしない気がした。

食い終え、テントに戻ろうと思い歩いて行くと・・・

ん?








んんん? 俺のテントが増えてる!?





    「 ははーん、さては細胞分裂しやがったな。」


と思ってよく見てみると、俺のフライクリークUL2よりも
一回り小さいフライクリークUL1であった。


     「あ、俺のフライクリークが子供を産んだのか。
      流石、Mother of Comfort. Big Agnes.
      いずれにせよ得したわ。 買って良かったな~♪」


冗談はさておき、幾ら同じフライクリークだからって
わざわざ隣に張ることないじゃんね~。





何度か辺りをウロチョロする姿は見掛けたものの
テン場にはあまり居なかったようで、結局最後まで
UL1の主と言葉を交わす機会は無かった。
本来この主はお仲間と一緒に小屋泊まりだったようなのだが
察するに、テント寝をしてみたいが為に持ってきたテントを
たまたま先に張ってあった同じフライクリークの隣に張ってみた。
といった所だろう。





夜何時ぐらいだったかは分からないが、人の歩く足音がし
ファスナーを開けてテントの中に入る音が聞こえた。
その次の瞬間、聞き覚えのある騒々しい音がフライクリークの
薄い幕体を突き抜けて聞こえてきた。


     「グギュ、グギュ、グギュギュギュギュ!!!」

     ああ、同じテントかと思ったら・・・

     その音まで一緒なのね・・・


そう、かつて俺が鳴り響かせていた、スリーピングマットと
テントインナーのフロアが擦れる音だ。
俺はこんなにも騒々しい音を静かなテン場の夜に鳴り響かせていたのか。
夜で暗かったし確かめる術もなかったが、多分この時
俺の顔は赤くなっていただろう。
これが因果応報ってヤツか、仕方あるまい。

どうやら今夜此処、尾瀬山ノ鼻キャンプ場が彼のテントと
スリーピングマットの組み合わせを試す最初の地だったらしい。
今回の尾瀬訪問最後の夜に、自分と同じ過ちを犯すその場に
立ち会えて光栄だよ。

この夜は寒気が流れ込んで来ているとの事で、雷を伴った
雨が降り、気温もそこそこ下がって寒かった。
選択をミスったと思われた寝袋も、この夜に関して言えば
冬用で正解だった。





翌朝ゆっくり目に起きて荷物をまとめ、鳩待峠へ上がる。
また今回も素敵なものを沢山見させて貰った。
ありがとう、尾瀬。





今こうして記事を書き、最後のこの写真を見て
大事な事を忘れてしまっていたのに気がついた。


     「鳩待峠でソフトクリーム食って来るの忘れた!!!」


似合う似合わないとは別として、おっさんというものは
ソフトクリームが意外と好物だったりするのである。





「二年振りの尾瀬」

     おわり






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