今夜は尾瀬沼キャンプ場でテント泊。
受付開始時間の午後1時に尾瀬沼ヒュッテへ行ったら
もう既に他の宿泊者が順番待ちの列を作ってた。
受付済ませてサイトへ。
番号の若いサイトは粗方埋まってしまってた。
何ヶ所か空きもあったが、あまり良さそうな感じじゃなかったので
サイト物色しながら先へ進み、結局落ち着いたのは割と奥の方。
そこより奥に設営している人は誰もいなかった。
ただでさえ遠いトイレと水場が更に遠くはなるが、人もまばらで静かだ。
しかし、このサイトを選んだことにより、後々あんな事になろうとは・・・
この時は予想だにもしなかった出来事が待ち受けているのであった。
設営は御覧の通りデッキの上なのでペグダウンが難しい。
隙間に突っ込んだり
石を使ったり
こんな事になるであろうと、用意して来た細引きを使ったりした。
番号札は受付順に渡された8番だが、サイトはどこを選んでも良いとの事。
スリーピングマットは正月キャンプに使ってみようと思って買った
サーマレストのネオエアーXサーモ。
正月キャンプ行けなかったんで今回が初投入。
幾ら尾瀬が涼しいとは言え、これはオーバースペックだろうとも思ったが
収納サイズがビッグ・アグネスのインシュレイテッド・エアコアよりも
小さいので持って来る事にした。
寝袋は去年のキャンプイベントで買った、ナンガ・センターZIP350DXのB品。
最低気温を確認していないが、この組み合わせで多少暑かった程度。
寝心地そのものは悪くないが、マットの上で少し動いただけで幾重かに
重ねられたマット内部の熱反射素材がパリパリと音を立てる。
自分で使っててもちょっと五月蝿いかなと思うぐらいだった。
設営後少し経ってからコーヒーを飲もうと思い、インスタントのカプチーノを
淹れたのだが、何か考え事をし始まったのか、目に映ったものに気を
取られたのかは忘れたが、テントの入口に座り込んだままボーッとしてしまった。
カプチーノに一度も口を付けぬまま5分か10分、いや、20分くらい
微動だにせずそんな状態だったと思う。
すると、何かチョロチョロと動くものが視界に入った。
身体は動かさず、視線だけをその動くものの方へ向けたが
その姿をハッキリ確認する間もなく何処かへ消え去った。
「ネズミか」
そう思った瞬間、また視界の中の、さっきとは別の方向に動くものを感じた。
そして、その動くものは素早い動きで自分の方へ近寄って来た。
「いや、ネズミじゃない!」
「オコジョだ!!!」
まるで偵察しに来るかの如く、敏捷な動きで何度も何度も自分の方へ近付いて来る。
胴が長く、ピョンピョン飛び跳ねるように走り回るその姿は何とも可愛らしい。
最短、胡座をかいて座っていた自分の膝先15cmぐらいまで近付いて来た。
オコジョは数分間姿を消したが、再び現れて同じような動きを繰り返した後
またどこかへ消え去った。
尾瀬にオコジョという動物が棲息しているのは知っていたが、まさか今回その姿を
見ることが出来るとは思ってもいなかった。
いや、見ることが出来たというよりは、見せて貰えたと言った方が良いかもしれない。
多分、これは尾瀬からの贈り物なのだ、と感じた。
ただ、残念だったのは、慌ててデジカメを取り出した際にモード切り替えのダイヤルが
回ってしまったことに気付かず、画面が変な色になっているのはカメラが壊れたのだと
思い込み、そのまま変な色で撮影してしまったこと。
去年新たに買い足したデジカメだったが、あまり触る機会も無く使い方を熟知していなかった。
その後、再びオコジョが現れるのを期待したが、そんな様子もないので晩飯に。
今回も用意した食料はドライフーズばかり。
翌朝。
今日は最終日。
パッキングして大清水に向かう。
さようなら尾瀬、ありがとう尾瀬。
また来ます。
大清水。
服を着替え、昼飯を食い、土産を買って岐路に就く。
帰宅してから2,3日は放心状態。
どうやらストレスだけではなく、魂まで解き放ってしまったらしい。
「解キ放ツ時」 おしまい。
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