ナイフ

Dancinghorse

2009年06月06日 20:01

   
ナイフにも色々あるけれど、キャンプで使うナイフについて。


何かと便利で缶切りすら不要になってしまった今の世の中、やり様によってはナイフが無くても
キャンプぐらい出来てしまったりするかもしれない。
しかし、ナイフ1本あるのと無いのでは大違い、キャンプに於いてナイフは「あれば便利」という
程度ではなく、まだまだ「必需品」とする人も少なくないのではないだろうか。


   安物ばっかりです。
   

シースナイフにフォールディングナイフ、ビクトリノックスやレザーマンなどのマルチツール系、そして包丁。
どのような形の物であれ、誰しもナイフの1本くらいは既に持っているだろう。
たとえ使用頻度が少ないとしても、どうせ持つなら気に入った物を持ちたい。



キャンプでナイフを必要とする状況と言えば、まず思い付くのが調理。
というか、自分の場合調理ぐらいでしか使わない事の方が多いかも知れない。
調理と言っても大したものは作らないし、インスタントで済ますような場合もあるだろうから
大きくて御立派な包丁は必要無いと思い、取り敢えず最初はペティナイフを買った。


   

なぜか自分の頭に「包丁系はこのメーカーが良い」というイメージがあったヘンケルスの物。
ブレード長130mmで大き過ぎず、最初から切れ味も良く食材を切るのに申し分無し。
しかし食材を切ると言ってもソロだから1人分、しかもホンの少しなのでワザワザ調理に
特化したクッキングナイフではなく、普通の一般的なナイフでも良いのではないかと
思うようになり、もう少し小振りな物に買い換えることにした。

買い換えに際し、最初候補に挙げたのはオピネルのNo.8あたり。


   

高品質で低価格、愛用者も多いようでなかなか優れたナイフらしい。
ビクトリノックスのようなマルチツール系も考えたが、色々ある機能の内、ナイフブレード以外に
よく使うのはハサミぐらいなもの。そうなると既にレザーマンのマイクラがあるから
マルチツールである必要は無し。
「やっぱりオピネルかなぁ」などと思いながらあちこち彷徨ってる最中、ネットでたまたま
目に留り、何となく雰囲気的に良さそうだなと思って買ったのが芦刃物製作所というメーカーが
作っているこのLOGナイフ


   

ハンドルは天然木をそのまま使い、2つとして同じ物が無いとの事。
全長1950mm(個体差あり)、ブレード長85mm。
自分はあまり手が大きい方ではないので、ハンドルが太いと握り辛かったりするが
これは細過ぎず太過ぎず握り易い。革製のチューブシースは、もうちょっと長くてロゴの
型押しが無い方が格好良いかと思うが、まぁまぁそれなりに雰囲気はある。


   弄くりまわしたので元の状態とはちょっと違ってます。
   
   

実を言うとこれを買ったのはもう1年半も前なのに、実際キャンプで使ったのはたったの1度。
しかも出来合いのトンカツを切っただけなので、使い勝手がどうのこうのというところまでは
あまり良く分からなかった。
キャンプに持って行っても短時間しか使わないし、現在そのキャンプすら暫くおあずけ。
道具箱に仕舞いっ放しでは使い心地も分からないし、折角手に入れたのに勿体ない。
手に握って使う道具は普段から使っていないと手に馴染まない。
ということで、自宅でもちょこちょこ使うようにした。

と言っても料理する訳でもないので、使い道といったら木っ端を削ってこんな物を作る程度。
 
   LOGナイフ以外の刃物も使ってます。
   

肝心のナイフの使い心地はというと、木っ端を削るにつれ最初丁度良いと思ったハンドルの
太さが幾分足りないように感じた。短時間なら別に気にならないが、長時間握り続けるならば
あと少しだけ太いと作業が楽かも知れない。ブレードの大きさはこういう細かい事をするには
丁度良い感じ。
ハンドルは自分の手に合わせて部分的に削ったりしたが、刃は研がずにそのまま使い始めた。
箱出しの状態でも良く切れたのだが、当然ながら切れ味は徐々に落ちるので
切れ味を回復させるには研がなければならない。
「サビに強いモリブデン鋼で、低めの硬度」ということなので研ぐのは割と楽。
しかし「低めの硬度」が仇となるのか研ぎ方が下手なせいか、それほど長切れはしない印象。
尤も木っ端をこじるように削ったりもするからで、調理程度に使うならば切れ味に不満を
感じるような事はないと思う。


   

尚、自分の手元に届けられた品物は、メーカーの画像に掲載されている4本のうち
左端の物とほぼ同じで、ハンドル部分の天然木に薄皮が少し残っているタイプだったのだが
長時間握りっ放しで使っていたら手にかいた汗でふやけたのか、この薄皮が段々軟らかくなって
しまったので全て削り落としサンドペーパーをかけた。
この程度手を加える事は許容範囲なので気にはしていないが、天然木の皮が厚いタイプのハンドル
だったならば、こういう事は無かったのかも知れない。


   
   


オピネルほどコストパフォーマンスに優れてはいないかも知れないが、「天然木を使った」という
素朴さや「同じ柄模様が2つとない」という個性に心くすぐられるこのナイフは
キャンプでちょこちょこ使う程度ならば充分その役目を果たすと思う。
本当はブレードから自作して、本当の意味での「自分だけの1本」というナイフを持ってみたいのだが
なかなかそこまでやれない自分としては、今の所このLOGナイフは充分満足である。





    

ランスキーシャープナーセット
 小刃研ぎが下手なので、角度を一定に保って研げるコイツが欲しい。
   


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